黄身の濃さと味は関係ない?
テレビや雑誌などで卵の黄身の色が濃いから味濃いとかコクがあるというフレーズを一度は耳にしたことがあるかと思いますが、
実際のところ黄身の色の濃いから味も濃いというようなことはありません。
卵の黄身の色は「カロテノイド色素」と呼ばれる成分に左右されます。
鶏は体内でカロテノイド色素を合成できないため摂取する飼料にカロテノイドを配合することで容易に黄身を濃くすることが可能です。
トウモロコシ、パプリカ、マリーゴールドやカンタキサンチンなどが黄身を濃くする原料して飼料に配合されることが多いです。
黄身を濃くするのと同様に黄身の色を薄くすることも可能で、色素がほとんど含まれていない米などを飼料に多く配合することで黄身の色は薄くなります。
実際に欧米で食べられている卵は、日本の卵より黄身の色は濃くはありません。